新型コロナウイルスの感染予防の影響でマスクが不足するなか、甲府市在住の中学1年生の滝本妃さんが、自分で作ったマスク612枚が入った段ボール2箱を、山梨県庁で知事に手渡すというニュースを目にしました
高額でマスクを転売する大人もいる時世において、中学1年生の滝本さんの思いやりのある純粋な行動は、私たちに大切なことを気づかせてくれます。
マスクを作るきっかけ
滝本さんは、薬局で高齢の女性がマスクを買えずに途方にくれている姿を目にしました。その女性は何軒も歩き回った様子でした。自分ができることで手助けをしたいという気持ちが生まれた瞬間です。
滝本さんは、学校の期末テストが終わった2月終わりから、お母さんのアドバイスを受けながらマスクを作り始めました。
想いがこもったマスク
滝本さんが作ったマスクは、大人用と子供用の2種類があり、子供用には喜んで着けてもらえるようにと、可愛い図柄が入った布を使っています。
材料は、布、ガーゼ、ゴム紐で、瀧本さんがミシンを使って縫い上げます。
多い時には1日に5時間かけて30枚以上作ったそうです。
これまでにかかったおよそ8万円の材料費は、滝本さんが幼いころから一度も使わずにためてきたお年玉を使ったそうです。
人を思いやる気持ちはコロナよりも強い
滝本さんは、「裁縫は苦手であまり何か作ったりはしないのですが、今回はみなさんのお役に立ちたくて頑張って作りました。早くみなさんに渡ればいいなと思います。」と話します。そして、今も作り続けているとのことです。
毎日のように報道される感染拡大のニュースの前に気を塞ぐ人や、自粛によって生じた時間を持て余している人も多いことと思います。多くの人の気持ちが負の方向に傾いている間に、滝本さんはぶれることなくしっかりと前をみつめて、困っている人のために自分の時間を使って、来る日も来る日も手作りマスクを縫い上げていたのです。
滝本さんの人を思いやる気持ちと行動は、非常時において大切なことを教えてくれると共に、私たちの心も元気にしてくれます。
※記事の内容は、朝日新聞DIGITAL、及び、NHK NEWS WEBをベースとしています。
※写真も両サイトから。
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