美味しいコーヒーを飲むためのポイントを見ていきたいと思います。
前回の「豆編」に続いて、今回は、「焙煎編」として、生豆(=焙煎前の豆でグリービーンともいいます)から焙煎するときのポイントを見ていきます。
きっと自家焙煎を始めてみたくなりますよ。
温度、時間、色、そして、音が焙煎のポイント
焙煎とは、生豆を加熱して煎ることで、化学変化を起こして、香と味を引き出す作業です。
「温度」「時間」「色」「音」の4つに注意しながら行いますが、豆の芯から外側まで均一に仕上げるためには、やはり焙煎機(ロースター)が必要です。
手焙煎という焙煎機を使わない方法もありますが、この4つの変数をコントロールするのは至難の業で、煎りムラがあっては台無しになってしまいます。
家庭用コーヒー焙煎機「Gene Cafe」がおすすめ
「世界唯一の3D回転方式を採用した家庭用焙煎機として世界各国で特許を取得、世界30か国以上で販売」というセールスフレーズで紹介されている『Gene Cafe/ジェネカフェ』が私のダントツのおすすめです。(電気式です。ガス式のものも良いのですが、電気式のものがお手軽です。)
この焙煎機との出会いが私をコーヒーの世界へと導きました。そして、今やコーヒーに係るビジネスの模索へと踏み出そうとしています。
いきなりお金の話で恐縮ですが、Gene Cafeの値段は、おおよそ8万円です。今使っているGene Cafeが3台目の家庭用コーヒー焙煎機ですが、他の焙煎機と比べてコストパフォーマンスも高く、この投資は「安い!」と声を大にして叫びます。Gene Cafeの使用期間にもよりますが、一般的な家庭ではこの投資は1杯あたりに換算したら100円もしないと思います。
自家焙煎で使う生豆の値段は、焙煎済の豆に比べて格段に安く、喫茶店に負けないコーヒーに挑戦する趣味をかなえながら、何百円も安く飲めるのです。
※自家焙煎をウリにする喫茶店の中には、このGene Cafeを使っているところもあるようです。
自分で焙煎するときのポイント
- まずは生豆を通販サイトなどで購入します。スペシャリティコーヒーを中心に自分の好みの豆に出会う探索も楽しいものです。
- 生豆の中から虫食い豆などの欠点豆を取り除きます。最近の生豆はかなり欠点豆が取り除かれている場合が多いので、あまり気にしなくても大丈夫です。
- 焙煎機にセットして焙煎をスタートします。Gene Cafeの場合は、温度と時間をセットするだけで、焙煎から冷却までフルオートで対応します。プロの焙煎士の温度管理がプログラムとして内蔵されています。温度は240度程度、時間は15分~16分程度が大まかな目安です。
- そうはいっても豆は生き物。また外気温も焙煎に影響を与えます。そこで、豆の色と豆の音に注目して微調整します。
- 特に音がポイントです、コーヒー豆は、ポップコーンほどではないのですが、加熱するとある時点ではじける(これをハゼと呼びます)瞬間があります。実は2回ハゼるのですが、1回目は比較的大きい音で、2回目はかろうじて聞き取れるかというぐらいの小さく高めの音がします。
- 2ハゼ目の瞬間が加熱停止のタイミングです。好みの焙煎の深さによって、焙煎時間を調整することになりますが、深入りのはじまりの段階にあたるシティローストの場合はこの瞬間が絶妙のタイミングです。あとは冷ませていけば完了です。
至福のコーヒーライフをエンジョイ
焙煎したばかりの新鮮な豆を挽いて抽出すると、とても豊かな香りが立ち上がり、お湯を注いだとき膨らみも一層大きくなります。
焙煎済の豆を買ってきて飲むことでは味わえない贅沢です。スーパーなどのお店で売っている焙煎済の豆は、日持ちをさせるために、焙煎を深めにして火を十二分に通している気がします。
本来のベストの焙煎度で、あるいは自分の好みの焙煎度で、香味引き立つコーヒーが、フレッシュな状態で毎日家庭で飲めることが、自家焙煎がもたらしてくれる最大のメリットです。
そして、自家焙煎したコーヒーをおすそ分けするととても喜んでいただけます。
人間関係までも広げてくれるコーヒーライフがそこにあります。
※焙煎度の図は、fm-baisen.jpより。
投稿者のこだわり

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「おたがいさま」という日本語が好きです。お客様と共に育つ「おたがいさまビジネス」の起業をめざします。
「早く行きたければ1人で行け。遠くまで行きたければみんなで行け。」という諺も好きです。価値観を共有する人達と力を合わせて遠くへ飛ぶことをめざします。
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