形を身に着けることは自由な自己表現の第一歩

おたがいさまの心技体

華道の稽古に参加する度に「形の中に美しさがある」ということを感じます。

形というと不自由な枠のように感じる方もいると思いますが、形が美しさを表現するための舞台となり、その舞台の上で自由に自己表現ができるという気がします。

今回は、形が持つ美しさについて見ていきたいと思います。

華道にとどまらず、〇〇道を習っている方には共感していただけるものと思います。

形は成功の秘訣

茶道の稽古を通して形が持つ美しさについて取り上げた映画に「日日是好日」という作品があります。

書道はある程度まで極めましたが、華道を習って改めて、〇〇道と「道」がつくものには、共通するものがあると感じています。

それは、長い歴史の中で先人たちが切磋琢磨して磨き上げてきた「奥義(成功の秘訣)」が「形」というタイムカプセルに込められて今日の私たちに引き継がれているという想いです。

「日日是好日」の映画の中でも、ある所作をすること自体には意味はないが、その所作を取ることによってきれいに決まるというシーンがありました。

「まずは形を身に着けていく。そうすれば、自然と心が後から入っていく。」ということを実感する瞬間が、〇〇道を習うことの醍醐味のように思います。

形の上での美しさの追求

華道にはいくつもの流派がありますが、それぞれの流派に「形」というものがあります。

私は今、小原流の中の「生活空間に対応し花材の個性を生かしてデザイン的に構成する生け花」という『花意匠』という大きな形の一つを習っていますが、この中に「たてるかたち」「かたむけるかたち」「ならぶかたち」という形があります。さらにそれぞれの「かたち」の中で、「主枝(メインの花)」、「副枝(サブの枝)」、「客枝(その次の枝)」などの関係が形として決まっています。

写真は、私が以前に生けた「ならぶかたち」の作品です。

この作品では、主枝を中央に、副枝を主枝の4分の3程度の高さで主枝の左側に主枝よりも前側に、客枝(ここでは違う花を使用)を主枝の3分の2程度の高さで主枝の右側にやはり主枝よりも前側に生けるという形の中で自分なりの美しさを表現しました。

こういった形を無視して生けても良さそうなものですが、なんとも不思議なことに、この形の外側には美しいと感じる配置が出てこないのです。将に先人が残してくれた成功の秘訣が形であると感じる瞬間です。

では、形さえ守れば誰でも美しく生けられるかといえば、こちらもそうではないのです。だからこそ習うことには終点がなく、形という舞台の上で美しさを追求する自己実現の時間が楽しくなるのです。

ビジネスの世界でも、基本の形を身に着けた上で、自分が理想とする姿をめざして自己実現していくということは共通なように思います。

おまけ:Before and After

今回の稽古でも「ならぶかたち」を生けました。

私が生けた状態(Before)と先生に手直ししていただいた状態(After)を対比してみました。

少し手を加えただけなのに趣ががらりと変わり、美しさの差は一目瞭然ですね。時に現実は残酷です。(笑)

【Before】

【After】

花器に沿って横の広がりを感じます。ラナンキュラス(赤)やチース(黄)による前後の広がりも。

※冒頭の写真も私の作品です。もちろん先生に手をいれていただきました!

※お茶の写真は、mf.workstyling.jpより。

投稿者のこだわり

Takashi
Takashi
「おたがいさま」という日本語が好きです。お客様と共に育つ「おたがいさまビジネス」の起業をめざします。
「早く行きたければ1人で行け。遠くまで行きたければみんなで行け。」という諺も好きです。価値観を共有する人達と力を合わせて遠くへ飛ぶことをめざします。

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