素敵なおたがいさま企業/「ミライロ」に学ぶ

起業に向けて・学びと準備

障害を持っている方は、全国で963万人いるそうです(2019年障害者白書)。

障害者の視点を活かすことで「バリアをバリューに変える」ことをめざす、株式会社ミライロを紹介します。

障害者が暮らしやすい社会は、誰にとっても暮らしやすい社会です。

<補足>
日経新聞電子版が先行するかたちで「バリアフリーの先へ(全6回)」というシリーズが昨日(2020/2/3)からはじまりました。新聞紙上でも追って紹介されると思います。ぜひ注目してください。
この記事は、私が勝手に「おたがいさま企業」と呼んでいる企業紹介の第3弾です。私がはじめたいコーヒーのECビジネスにおいて、先人として学びたい企業や共感する企業を取り上げています。

垣内俊哉さんの生き方

ミライロは、2万人に1人の割合で発症する骨形成不全症と闘う垣内俊哉さん(30歳)が、大学在学中の2010年に設立したユニバーサルデザイン等を手掛ける会社です。

ミライロのホームページには、垣内さんご自身の言葉で今日に至るまでの歩みが書かれています。

幼稚園の時に書いた詩-「あるきたい いつかみんなと はしりたい」という想いとは裏腹に、小学校を卒業する頃からは車いすの生活になり、20回以上の骨折と10回以上の手術を受けたそうです。自らを否定した中学生の日々や高校休学を経ながらも、高卒認定資格を取得して大学への進学を果たします。

大学時代に制作したバリアフリーマップに基づく事業がビジネスコンテストで評価され、「自分のためにだけに自分の時間を使うのではなく、誰かのためにも自分の時間を使おう」とミライロを設立しました。

ミライロの事業内容

ミライロでは、高齢者・障害者・ベビーカー利用者・LGBT・外国人などの多様な人々の一人ひとりに向き合い、適切な理解のもとで行動するための「ユニバーサルマナー研修」を提供しています。

また、障害者にモニターとなって参加していただき、製品やサービスをより良くするための調査やフィードバックを提供する「ミライロ・リサーチ」や、すべての人が快適で安心な空間を創造するという「アーキテクチャー」というソリューションも提供しています。

その他にも、「私の行けたが 明日の誰かの地図になる」というコンセプトで、移動に不安を感じている人々がバリアフリー情報を共有するアプリを提供したり、色覚に障害がある方に合わせたデザインや、聴覚に障害がある方を支援する手話対応サービスなども提供しています。

多様性を尊重するとは、自分とは違う視点や価値観を理解して行動できることだと思います。そして、障害者の視点が製品やサービスに反映され、ホテル・スーパーマーケット・住宅などの社会インフラが障害者の視点を活かして整備されていくことは、誰にとっても優しい社会を実現していくことだと思います。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、障害者や外国人などの多様な人々が集まります。様々な方からの視点を活用して私たちの社会を客観的に見直す好機としていきたいものです。

まとめ

私自身は、会社の生活インフラにユニバーサルデザインを導入したり、手話を勉強して聴覚に障害のある方との交流を深めた経験がありますが、いずれも近視眼的で一過性の対応だったと思います。

垣内さんは、「私はせいぜい歩けないぐらい。高齢者は歩きづらくなり、見えづらくなり、聞きづらくなる。いわば障害者のニーズを統合した状態だ。障害者への理解なくして高齢者への理解はない。」とおっしゃっています。

障害者に対応したデザインやサービスを提供していくことは、高齢者にむけた市場を開拓していることにつながります。「障害者は人口全体の7%だが、28%を占める高齢者を加えれば一気に約4千万人の巨大マーケットになる」という志で、垣内さんはご自身の目標を拡げています。

障害者と高齢者にとって優しい社会は、ベビーカーを扱う子育て世代にとっても、外国人にとっても優しい社会です。

多様な人々がおたがいさまという気持ちで過ごせる社会の実現に向けて、私たち一人ひとりが出来ることを継続して取り組んでいきたいと思います。

※この記事は、株式会社ミライロのホームページ、及び、日経新聞の「バリアフリーの先へ(第1回)」を参考にしています。

※垣内さんの写真とMirairoのロゴは、株式会社ミライロのホームページより。

投稿者のこだわり

Takashi
Takashi
「おたがいさま」という日本語が好きです。お客様と共に育つ「おたがいさまビジネス」の起業をめざします。
「早く行きたければ1人で行け。遠くまで行きたければみんなで行け。」という諺も好きです。価値観を共有する人達と力を合わせて遠くへ飛ぶことをめざします。

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