デスペラードの歌詞の真意/負けるな自分!心を開いて!

おたがいさまの心技体

イーグルスのデスペラード。

1973年にリリースされ、いろいろなミュージシャンにカバーされている名曲です。

作詞作曲はドン・ヘンリーとグレン・フライ。ドン・ヘンリーが26歳の時に友人に綴った曲とされています。

デスペラードを含め、イーグルスの曲には比喩が多く、聞く人によって様々な解釈ができることも魅力のひとつだと思います。

デスペラードという単語は、「ならず者」「無法者」「絶望的な人」のように訳されますが、この曲のデスペラードの言葉にはもっと深い意味を感じます。

私には、デスペラードの言葉に「気になる人」「大切な人」「愛する人」という言葉が重なります。さらには、「このままで良いのか?」という自分自身に向けた警鐘にも聞こえきます。

デスペラードの歌詞の真意に、「試訳(ホップ)」→「意訳(ステップ)」→「解釈(ジャンプ)」で迫ります。

味わい深い原文

話を展開する前に最初に原文を掲載しておきます。読めば読むほどに味わえます!

Desperado, why don’t you come to your senses?
You been out ridin’ fences for so long now
Oh, you’re a hard one
But I know that you got your reasons
These things that are pleasin’ you
Can hurt you somehow

Don’t you draw the Queen of Diamonds, boy
She’ll beat you if she’s able
You know the Queen of Hearts is always your best bet
Now, it seems to me some fine things
Have been laid upon your table
But you only want the ones that you can’t get

Desperado, oh, you ain’t gettin’ no younger
Your pain and your hunger, they’re drivin’ you home
And freedom, oh freedom, well that’s just some people talkin’
Your prison is walking through this world all alone

Don’t your feet get cold in the winter time?
The sky won’t snow and the sun won’t shine
It’s hard to tell the night time from the day
You’re losin’ all your highs and lows
Ain’t it funny how the feeling goes away?

Desperado, why don’t you come to your senses?
Come down from your fences, open the gate
It may be rainin’, but there’s a rainbow above you
You better let somebody love you (let somebody love you)
You better let somebody love you
Before it’s too late

ドン・ヘンリーの気持ちでの試訳

それでは試訳です。
ドン・ヘンリーが友人に向けた気持ちをイメージしました。原文の和訳としてお役に立てれば幸いです。

デスペラード、目を覚ましてくれ。
お前は長い間フェンスに登ったままだ。
お前は難しい奴だ。
お前にはお前なりの理由があるかもしれない。
お前の気持ちをくすぐるものは、
時に、お前を傷つけてしまうんだよ。

ダイヤのクィーンを引いちゃだめだ。
隙さえあればお前を打ち負かす。
お前の最善の手は、ハートのクィーンだ。
テーブルの上には良い手もあるのに、
お前はいつも叶わないものばかりをねだる。

デスペラード、お前は年を取っていく。
痛みと飢えだけがお前の居場所だ。
自由、自由。
周囲はそう言うかもしれないが、
お前は心の牢獄に押しつぶされていく。

冬の寒さに足は凍えてないか。
雪も振り込まない、日差しも差し込まないところで。
昼と夜の区別もつかないところで。
心の高ぶりも失望すらも失っていっていく。
感情が消えていくって、一体どんな感覚なんだ。

デスペラード、目を覚ましてくれ。
フェンスから降りてゲートを開けてくれ。
雨が降っているかもしれない。
でも、お前の上に虹がかかっているよ。
誰かに愛させれてくれ。
誰かの愛を受け入れてくれ。
まだ間に合うから。

ダイアナクラールの気持ちでの意訳

続いて意訳です。
ダイアナクラールのカバーを通して、彼女がこの曲に込めた気持ちをイメージしました。
女性ボーカリストが日本語版で歌うとしたらこんな感じでしょうか?

デスペラード(気になるあなたへ)。
もとのあなたに戻って、
遠いところへといかないで。
孤独な人だけど、
あなたの気持ちはわかるわ。
心を惑わすものは、
あなたを傷つけるわ。

欲望に惑わされないで、
きっとあなたを裏切るわ。
大切なのは愛だと気づいて。
手の届くところに、
大切なものはあるのに、
幻ばかりを探している。

デスペラード(大好きなあなたへ)。
時は流れていくわね。
あなたにあるのは、痛みと虚しさ。
自由、そう、自由と、
みなは口にするけど、
あなたは闇の中に包まれているのね。

寒さに凍えてるのね。
雪も降らない、陽も差さない、
ひとりだけの闇の中で。
心の高ぶりも失望も、
感情さえも失っていくのね、悲しいわ。

デスペラード(愛するあなたへ)。
私のもとに戻って、
心の扉を開いてよ。
雨になっても、

あなたに虹がかかるわ。
わたしはここにいるから、
あなたを待っているから、
信じているから。

▼ダイアナクラールのカバーはこちらからどうぞ

DESPERADO / Diana Krall (live)

今の私にとっての解釈

最後は私なりのこの曲の解釈です。

ここまでに紹介した2つの訳もそうですが、デスペラードは「大切な誰かに寄り添って励ます歌」という解釈が王道だと思います。つまり、この曲のベクトルは、自分から相手に向かって伸びています。しかし、私にはこの曲のベクトルは自分の方向に向かって私の心に突き刺さります。

「自分を過度に甘やかせている時」「自分を見失いそうな時」「自分が岐路に立っている時」…。
そんな時に、自分のことを気にかけくれる誰かがいることも思い出して、自分自身を歩むべき道へと導いてくれます。

一人で孤独な生き方をしていたらだめだよ。
斜めに構えて生きていたらだめだよ。
そんな生き方をしていたら痛い目にあうよ。

容易に手に入るものやお金なんかに価値はないよ。
すぐそこにあるもっと大事なことを見過ごしているよ。

いたずらに時を無駄にしないで。
痛みや苦しみを乗り越えてこそ喜びを感じられるよ。
自由に見えるものは本物の自由なの?
閉ざされた牢屋につないでいるのは自分自身だよ。
心を閉ざしていたら人間らしい感情を失っていくよ。

牢屋に閉じこもっていないで心を開いて。
人とつながってこそ幸せで自由な人生が開けるから。
自分を変えられるのは自分だけだよ。
自分を変えるのは今なんだよ。

人とのつながりを大切にして幸せに生きていこう…。
今、この瞬間から立ち直ろう…。
Hang in there!

この曲を口ずさむ度に、素直な気持ちを取り戻して、負けてなるものかという力が湧いていきます。

みなさん一人ひとりに、それぞれの解釈があると思います。
ぜひ、みなさんも今の自分にとってのデスペラードを感じ取ってください。

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