『コーヒーが冷めないうちに』/心温まる感動のストーリーに学ぶ

おたがいさまの心技体

川口俊和さんが書いた『コーヒーが冷めないうちに』を原作で読んだ方も、あるいは、有村架純さんが主演する映画で見た方もいらっしゃることと思います。

両方を経験された方は、映画化に際して変わった部分の違いも含めて堪能されたことと思います。

原作は2015年12月に出版され、重版を重ねて2017年の本屋大賞で10位にランクイン。映画化は、2018年9月です。

『コーヒーが冷めないうちに』は、4話からなる心温まる話が綴られていて「4回泣ける小説」として話題を呼びました。

大切な人に想いを伝えられなかった後悔を抱く人が過去に戻ってその想いを伝える話です。

逆説的に、過去に戻れないからこそ今きちんと伝えておこうという気持ちにさせてくれる作品です。

ストーリーの設定

とある街の喫茶店「フニクリフニクラ」には、望んだとおりの時間に戻れるという不思議な都市伝説があります。

但し、以下のような条件があります。

  1. 過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない。
  2. 過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない。
  3. 過去に戻れる席には先客がいる。その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。
  4. 過去に戻っても、席を立って移動する事はできない。
  5. 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。

そして、もしもコーヒーが冷めないうちに飲み干さないと、元の時間に戻れなくなってしまいます。

心温まる4つの話とは

カップに注がれたコーヒーが冷めるまでの間だけ過去に戻る4つのエピソードが展開します。

  • 第1話「恋人」
    過去に戻って女性が伝えたかった事とは。素直になれないキャリアウーマンの話しです。
  • 第2話「夫婦」
    パートナーのアルツハイマーが進行する前に伝えたかった事とは。お互いを思うがゆえにすれ違っていく夫婦のお話しです。
  • 第3話「姉妹」
    家出した姉とよく食べる妹の話。家を出て自由に生きる姉と、姉の代わりに実家の旅館を継いだ妹。突然の出来事にこれまでの対応を後悔する姉の償いのお話しです。
  • 第4話「親子」
    ※映画では、第4話の内容が大幅に入れ替わっています。(ネタバレになるので別の記事で紹介します。)

『コーヒーが冷めないうち』からの学び

4話の心温まる話に接すると、「一杯のコーヒーが冷めないうちにできることがこれだけある。」という気持ちになります。

「あの時に戻れるなら」という後悔の気持ちは誰にでもあることですが、「フニクリフニクラ」に行って過去に戻ったシーンを想像することも誰にでもできることだと気づかされます。

過去に戻って大切な人に後悔の想いを伝えることはできませんが、もしも伝えることができたとしたらその後に自分がどんな道を歩んでいくかという将来を変えることはできるのではないでしょうか。新しい将来の道を歩むことこそが後悔の想いを克服する生き方になるように思います。

  • あなたにとって戻りたい過去はいつですか?
  • 戻れたとしたら伝えたい気持ちは何ですか?
  • その気持ちを伝えたら、あなたはどんな生き方をしていきますか?

この問いに向かい合うことが『コーヒーが冷めないうちに』を通して私が学んだことです。

<おまけ①>
素敵な動画がアップされています

映画「コーヒーが冷めないうちに」の出演者が、「あなたにとって戻りたい過去はいつですか?」を朗読する動画があります。ご参考までに。

薬師丸ひろ子 映画「コーヒーが冷めないうちに」エピソード朗読スペシャルムービー
波瑠 映画「コーヒーが冷めないうちに」エピソード朗読スペシャルムービー
有村架純 映画「コーヒーが冷めないうちに」エピソード朗読スペシャルムービー

<おまけ②>
素敵な続編が出ています

『コーヒーが冷めないうちに』には続編があります。こちらも併せてぞうぞ!

『この嘘がばれないうちに』

  • 第1話
    22年前に亡くなった親友に会いに行く男の話
  • 第2話
    母親の葬儀に出られなかった息子の話
  • 第3話
    結婚できなかった恋人に会いに行く男の話
  • 第4話
    妻にプレゼントを渡しに行く老刑事の話

『思い出が消えないうちに』

  • 第1話
    「ばかやろう」が言えなかった娘の話
  • 第2話
    「幸せか?」と聞けなかった芸人の話
  • 第3話
    「ごめん」が言えなかった妹の話
  • 第4話
    「好きだ」と言えなかった青年の話

<おまけ③>
映画の結末とその仕組みを紐解きました

「映画『コーヒーが冷めないうちに』/原作にはない意外な結末」という映画化によって変わった部分を紐解いた記事を別に投稿しています。

「過去に戻れるコーヒーを淹れることができるのは時田家の女性だけ、但し、自分自身でそのコーヒーを淹れることはできない」という制約の中で、主人公の時田数(かず)が過去に戻って母親との再会を果たした仕組みを紐解いています。ネタバレの内容を含んでいますので関心のある方のみどうぞ。

投稿者のこだわり

Takashi
Takashi
「おたがいさま」という日本語が好きです。お客様と共に育つ「おたがいさまビジネス」の起業をめざします。
「早く行きたければ1人で行け。遠くまで行きたければみんなで行け。」という諺も好きです。価値観を共有する人達と力を合わせて遠くへ飛ぶことをめざします。

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