私が好きなアフリカの諺を紹介します。
“If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.”
「早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。」
※アフリカの諺と言われていますが、“諸説あります”。(←チコちゃんの影響?)
日本の諺なぞらえると、「三人寄れば文殊の知恵」に近いでしょうか。
この諺からお客様視点に立つビジネスに不可欠な「デザイン思考」を思い浮かべました。
私は、「おたがいさま」を大切にするビジネスを展開したいと思っています。そして、ビジネスパートナーを見つけて一緒に遠くまで行きたいと思います。
自分では思いもよらない視点、自分が持っていない専門性、そして、おたがいが刺激し合うことで芽生える創造などは、ビジネスパートナーがいないと得られません。そして、お客様視点でビジネスを成長させる際に欠かせない「デザイン思考(Design thinking)」も一人では対応できません。
デザイン思考とは
「デザイン思考」とは、お客様の潜在的欲求を探って洞察し、新たなモノやコトやビジネスをデザインしていくための取り組み姿勢と展開プロセスといえます。具体的には、お客様目線に立って、次のプロセスを何度も回していきます。
- 共感:お客様を深く理解する
- 問題定義:コアとなる問題を見つけ出す
- 創造:アイディア出しをして仮の答えを導く
- プロトタイプ(試作):アイディアを物質的に見える形にする
- テスト(検証):プロトタイプを評価し、改善し、フィードバックする
個々人のニーズが多様化している今日においては、「デザイン思考」に基づいてビジネスを展開することは、大企業よりも、むしろ小回りが利く組織に向いているともいえます。
「デザイン思考」を身に着けて、お客様自身も気が付かないニーズを発見して、形にして、改善を繰り返すことは、お客様と共に育っていく「おたがいさま」といえるビジネスにつながります。
アフリカの諺に戻って
「早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。」の諺に戻ります。
では、「ひとりで行く」という対応は良くないことなのでしょうか?私は、この諺が「早く行きたい」という状況もあると言っているところが優れていると思います。
これから「おたがいさま」を大切にするビジネスをする際に、ひとりでやった方が早くてぶれずにできることがあると思います。
反対に、「デザイン思考」に基づくアイディア出しの場面でのブレストなどは、ビジネスパートナーと侃々諤々としたやり取りなしではできません。
この諺は、「早く行きたいとき」と「遠くまで行きたいとき」によって、モードを変えていくことが必要だと教えてくれているのだと思いました。
おまけ(番外編)
この諺が好きになったきっかけとなった2本の映画を紹介します。
2本ともおすすめの素敵な映画です。
※アフリカの写真は、travewriter.comより。
※デザインシンキングの図は、saltad.co.jpより。(オリジナルはスタンフォード大学のd.school)
※映画の写真は、Filmarksより。
※映画評のKittyは私です。
投稿者のこだわり

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「おたがいさま」という日本語が好きです。お客様と共に育つ「おたがいさまビジネス」の起業をめざします。
「早く行きたければ1人で行け。遠くまで行きたければみんなで行け。」という諺も好きです。価値観を共有する人達と力を合わせて遠くへ飛ぶことをめざします。
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